手振りや身振りにより操作を行うジェスチャ入力機能が標準搭載された端末の台数は、2014年に約2,300万台となる見通しである。その内の大半を占めるのが、MicrosoftのXbox用Kinectなどのゲーム機市場である。
ゲーム機以外のコンシューマ機器では認識率やコストなどが障壁となり、ジェスチャ入力の採用があまり進んでいない。また、システムベンダーによって操作方法が異なる点も普及に向けた課題となっている。これらのジェスチャ入力の課題を補うために開発されているのが、映像投影技術を活用したシステムである。
10月7日から11日まで開催された「CEATEC JAPAN 2014」において、アスカネットの空中ディスプレイ技術とIntelのジェスチャ入力技術を組み合わせた新しいインターフェースシステムが展示された。2つの技術の融合により、使い慣れたタッチパネルを操作するような感覚で遠隔操作を行うことが可能になる。
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また、NTTデータはメガネ型のウェアラブル端末を用い、ジェスチャ入力を行うシステムを開発している。このシステムは、メガネ型デバイスに仮想のキーボード映像を表示させ、キーを押す指の動きをメガネ型デバイスのカメラが認識することで入力を行う。
既存のインターフェースに近い感覚で操作を行うことができるシステムの開発は、一般ユーザーが感じるジェスチャ入力の違和感を低減させ、親和性を高めることができると期待されている。