サムスン電子がカナダのスマートフォンメーカー、ブラックベリーに対し買収を打診していたことが、ロイターが入手した文書や関係筋の話で明らかになった。
買収提案額は最大で75億ドル。ブラックベリーが持つ一連の特許が魅力となっていると見られる。
関係筋によると、両社の担当者(訂正)は先週、買収の可能性を協議するために会合を開いた。サムスンは1株当たり13.35─15.49ドルでの買収を打診。ブラックベリーの現時点の株価に38─60%のプレミアムを乗せた水準となる。
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内々の交渉だとして、この関係筋は匿名を希望した。

ブラックベリーは、いかなる買収の可能性についてもサムスンと協議したことはないとのコメントを公表した。

ロイターの報道を受け米市場上場のブラックベリー株は商いを伴って急騰。この日の取引を前日終値比29.71%高の12.595ドル近辺で終えた。

関係筋によると、買収が成立すればサムスンはブラックベリーの特許にアクセスできるようになり、ライバルのアップルに対抗する上でプラスになる。

サムスンによる買収について、ブラックベリーの主要株主であるフェアファックス・フィナンシャル・ホールディングス率いるプレム・ワトサ氏は賛成するとみられる。

ブラックベリーの第3・四半期(9─11月)決算は、売上高が7億9300万ドルと、前年同期の11億9000万ドルから減少し、アナリスト予想の9億3150万ドルも下回った。

ブラックベリーは昨年11月、サムスンとのセキュリティーパートナーシップを発表。ブラックベリーのセキュリティープラットホームと、サムスンのギャラクシー端末向けの独自セキュリティーソフトウエアを結びつけるものとなる。

サムスンとフェアファックスからは今のところコメントを得られていない。