kateeva住友化学は大画面有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)パネルを低コストで量産する技術開発で、米国のベンチャー企業、カティーバ(カリフォルニア州)と提携した。インク状の発光材料をパネルに吹き付けるカティーバの印刷装置を活用し、生産効率や性能を高めた材料を開発する。
有機ELは液晶パネルに比べて高精細で消費電力が少ないが、従来製法では大型化が難しく生産コストも高かった。新製法の開発で有機ELテレビの低価格化に貢献する。
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 住友化学が開発中の発光材料は高分子タイプ。2013年には同材料をインク状にしてパネルに印刷するインクジェット法を用いて高解像度の有機 ELパネルを生産する技術を開発している。
一方、カティーバはインクジェット法を用いたパネル生産の研究を続けており、イールド・ジェットと呼ぶ独自の大型有機ELパネル量産技術を持つ。
 現在主流の真空蒸着方式ではなく、窒素ガス中で生産することでコストを削減。印刷時のムラを作らず生産効率を高めた装置制御ソフトも持つ。今後、住友化学の材料を使って印刷装置の開発を進める。