665経営再建中のシャープが、米アップルのスマートフォン用に高精細液晶パネルを生産している亀山第1工場(三重県亀山市)について、アップルと専属契約を見直すことで合意したことが2日、分かった。需要が堅調な高精細パネルの取引先を広げ、稼働率を安定させて業績のテコ入れを図る。年内にも中国メーカーなど向けに生産を始め、液晶事業の立て直しを進める。
 高精細パネルを生産する同工場はアップルが自由に使える契約だったため稼働率の変動が大きく、液晶事業の不安定要素だった。
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 シャープの液晶事業は、競合するジャパンディスプレイの台頭や、スマホの大型化に伴うタブレット端末向けパネルの不調で苦しんでいる。テレビや 太陽電池など各事業も軒並み赤字で、平成27年3月期連結業績予想を下方修正し、最終損益は300億円程度の赤字に転落する見込みだ。

  一方で、スマホ向けの高精細パネルは中国メーカーを中心に依然、堅調な需要がある。現在中国向けの高精細パネルは亀山第1に隣接する亀山第2工場や、三重 第3工場(同県多気町)で生産しているが、亀山第1でも中国向けの生産を始めることで、供給態勢と稼働率の安定を図る。

 亀山第1工場は16年1月にテレビの工場として稼働を始めたが、テレビ事業の不振で21年にテレビの生産ラインを中国企業に売却。24年にアップルの投資を受けて、同社の看板製品のスマホ「iPhone(アイフォーン)」の専用工場として稼働を再開した。

 ただ、アップルは「市場の需要に応じて週単位での生産調整を細かく行う」(関係者)ため、稼働がゼロになることもあるなど変動が激しい。昨年から契約内容の見直しの交渉を進めており、専用工場の解除で合意したとみられる。