グラス・ワン・テクノロジー(株)(設立平成25年3月21日、資本金3億5400万円、堀野智社長)は2月18日付けで事業を停止し、事後処理を長谷川純弁護士ほか3名に一任した。今後の方針は現在、検討中だが「選択肢の一つとして事業譲渡なども考えている」としている。
 負債総額は約32億円(平成26年9月期決算時点)だが、その後変動がある見込み。
 債権者向け説明会を2月26日午後4時30分より「ホテルニューオータニ佐賀」(佐賀市与賀町1-2)で開催予定。
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 平成25年3月設立のベンチャー企業。スマートフォン、タブレットなどの携帯端末機用ガラス(タッチパネル)や各種強化ガラスなどの研磨および加工を 行っていた。25年8月には経済産業省の円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促進事業補助金事業採択の決定を受けたほか、同年9月には佐賀県 吉野ヶ里町と佐賀工場の進出協定を締結、同地に設置した佐賀第一工場が26年5月より稼働していた。
 また、26年2月にはサッカーJ1リーグ、サガン鳥栖(佐賀県鳥栖市)との5年間にわたるスポンサー契約を締結。さらに同年3月に佐賀第二工場の用地・建物を取得し、400人規模の雇用と約90億円の売上高を目標とするなど事業拡大の意欲を見せていた。
 しかし、タッチパネル市況の低迷、競合激化などから受注が伸びず当初の計画を大きく下回り、26年9月期の売上高に約2億円にとどまった。こうしたなか、先行投資した設備維持費の負担などから資金繰りも厳しさを増し、事業継続を断念した。