岡本硝子は関連会社のJAPAN3DDEVICES(J3DD、新潟県柏崎市)で、次世代車載表示装置とされるヘッドアップディスプレー(HUD)専用のガラスパネルを今秋にも量産する。
自動車各社がHUDの搭載を進めていることを受け、HUDメーカーの需要に応える。岡本硝子が独自開発したガラス薄板成型機2台を設置し、量産時の月産能力は13万個とする。専用パネルに続き、将来はHUDの基幹部品である凹面鏡も生産する方針。
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車載用HUDは車の速度やルートの情報をフロントガラスや専用ガラスパネルに投影する運転支援システム。フロントガラスに直接投影するタイプと、ダッシュボード上部の専用パネルに投影するパネル投影型がある。
 岡本硝子は3月中にJ3DDでHUD専用パネルと凹面鏡の量産体制を整備する。まず投影型の専用ガラスパネルや凹面鏡で実績をつくり、その後は需要拡大が見込まれる直接投影型向け凹面鏡を提案し、受注につなげる。
 同社は板厚1・1ミリメートルを可能にするガラス薄板成型技術を確立し、軽量化を実現。熱を使ったガラス曲げ加工では難しい高精度・自由曲面の製造で差別化するなどガラス製の利点を訴求し、樹脂製からの代替を狙う。