中小型液晶パネル世界大手のジャパンディスプレイは23日、元三洋電機副社長の本間充氏(67)が会長兼最高経営責任者(CEO)、取締役の有賀修二氏(56)が社長兼最高執行責任者(COO)に就く人事を固めた。6月下旬の株主総会後に就任し、大塚周一社長(63)は退任する。
 空席だった会長職に就く本間氏は三洋電機で電池事業を担当していた。新たに開拓を進めている車載用途などの販路で営業力を高める。有賀氏は日立製作所、ソニー、東芝の事業統合でジャパンディスプレイが発足した12年4月から売上高の8割を占めるスマートフォン(スマホ)向け事業を担当してきた。
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退任する大塚氏はジャパンディスプレイ設立と同時に社長に就任。国内工場の再編やスマホ向け高精細パネルの開発を主導し、当初計画を1年前倒しで14年3月に株式上場を果たした。


本間 充氏(ほんま・みつる)

70年(昭45年)甲南大法卒、三洋電機入社。06年取締役、08年副社長執行役員。13年退任。兵庫県出身。

有賀 修二氏(あるが・しゅうじ)
83年(昭58年)東京農工大院修了、諏訪精工舎(現セイコーエプソン)入社。ソニーモバイルディスプレイ社長などを経て、12年ジャパンディスプレイ執行役員、13年取締役。長野県出身。