131104fengyanghuagu_01中国BOE Technology Group社(京東方科技集団)は2015年4月20日、安徽省合肥市第10.5世代の液晶パネル工場を建設すると発表した。
「60型以上の大画面高精細のハイエンドテレビおよびデジタル情報機器向けの液晶ディスプレーを生産する」という。
総投資額は400億人民元(約8000億円)、ガラスサイズは3370mm×2940mmと、既にシャープで稼働している10世代(3130×2880㎜)よりもさらに高い競争力を保持するために、より大型化する。
生産能力はガラス基板投入量換算で月9万枚である。2016年第1四半期に建設開始、2018年末に量産を開始する計画である。
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またBOE社と福州市政府は、第8.5世代液晶パネル生産ラインの建設に調印した。合肥市の第10.5世代ラインと同様に、大画面高精細のハイエンドスマートテレビおよびデジタル情報機器向けの液晶ディスプレーを生産するという。
総投資額は300億人民元(約6000億円)、ガラス基板サイズは2500mm×2200mm、生産能力はガラス基板投入量換算で月12万枚である。

市場や業界では、シャープが経営危機に陥った主因の一つに当時世界最先端だった10世代工場の堺に巨額投資したことがあると指摘されるため、BOEの10.5世代工場建設もシャープの二の舞いになるのではないかと危惧する声が上がっている。
こ れについて、中国の調査会社ΣIntel(群智諮詢)の李亜琴・副総経理は中国紙『第一財経日報』(4月22日付)の取材に対し、大型パネルに対する需要 規模が当時と今では異なるとし、BOEの10.5世代工場建設はそれほど大きなリスクにはならないとの見方を示している。