コーニング(Corning)は米国時間の2日、テレビパネル向けガラスの新製品として、薄さ0.4mmの「EAGLE XG Slim」をディスプレイメーカー向けに発売すると発表した。8.5世代の大型サイズまで対応し、曲面テレビのパネル薄型化などを可能にする。
 「EAGLE XG Slim」は、テレビなどに使われるa-si(アモルファスシリコン)パネル向けのガラス。
 8.5世代(2,200×2,500mm)の大型サイズでも薄さ0.4mmを実現(従来は0.5mm)。曲面テレビの場合、ガラスを曲面にすると表面と裏面の半径が異なるため、ガラスが薄いほど半径の差が小さく、光洩れなどのリスクが減少、パネルの性能向上につながるという。


また、曲面テレビはパネルを筐体で押さえつけて曲げているため、曲がった部分にストレスがかかるが、薄型化したことで曲げやすくなり、パネルの信頼性を高めている。

 一方、スマートフォンなどのモバイルデバイスに使用した場合のメリットとしては、従来品に比べ、ガラスを薄くするための酸エッチングコストを削減できるという。

 生産はアジアの工場で行なう。なお、同製品は米国・サンノゼで6月2日~4日に開催されている「SIDディスプレイウィーク」に出展している。