2015年6月10日、Samsung SDIは無錫市政府との間で偏光板工場を建設する覚書を締結したことを発表した。同社にとって初めての中国での前工程工場であり、中国で偏光板生産を開始するのは、LG Chem(LG化学)とChi-Mei Material Corporation(CMMT)に続き3社目となる。
新規の投資案件が全て稼働する2017年上期に、偏光板メーカーの生産能力は現状より約2割増加する見通しである。同時期には偏光板の生産不足が解消され、価格競争が激化する懸念がある。



ただし、中国での偏光板生産は、偏光板の仕様やオペレータの熟練度により、立ち上げが難航する可能性がある。中国のパネルメーカーは継続して生産能力を増 強しており、これらのラインの立上げに偏光板の増産時期が合わない場合、局地的に偏光板の需給が逼迫する可能性が指摘される。
なお日東電工は後工程のみ中国に工場を持っている。(上海日東光学、深セン日東光学)