8K,_4K,_2K,_UHD,_HD26日に開幕したタッチパネル・光学フィルム展示会「タッチ・タイワン2015」で、群創光電(イノラックス)は世界最高の解像度8K4K、広色域、3D(3次元)映像対応の65インチ液晶テレビ用パネルを初公開した。日本テレビブランドから既に受注しており、来年第2四半期に量産予定だ。
友達光電(AUO)は、世界最薄4.7ミリメートルのUHD(ウルトラハイビジョン)4K液晶テレビ用パネルを初公開した。両社は、パネル景気後退で打撃を受けるのは中国メーカーとの認識で一致しており、高い技術力によって乗り切る自信をうかがわせた。27日付工商時報などが報じた。
イノラックスの鍾朝鈞テレビ製品管理処協理は、先週1枚目の8Kパネルを生産し、同社は8K時代に突入したと宣言した。



来年第2四半期に第6世代工場で量産する計画だ。受注に向け、韓国や中国ブランドとも接触している。続いて、75インチ、85インチから100インチまでの製品を発売し、2020年の東京五輪商機に備える。

  郭正夏イノラックス協理は、同社は差別化戦略が奏功し、年末までテレビ用パネルの受注があり、32インチパネル供給過剰の影響は完全に回避できると語っ た。IT(情報技術)製品用パネル出荷は昨年第3四半期から減少しているが、既に底を打ち、今年第3~4四半期は横ばいと予測した。依然価格下落圧力があ るものの、同社のコストを割り込んだとの市場観測に対しては「コスト割れなら生産していない」と強く否定した。

 一方、郭協理は、スマートフォン市場こそ、年成長率が30~40%から今年5~10%まで一気に落ち込むハードランディング(硬着陸)だとして、携帯電話やタブレット端末など中小型パネル市場には懸念を示した。

AUO は、世界最薄4Kパネルの他、最先端ディスプレイ(ALCD)シリーズを発表した。同社のALCDは4K、曲面、量子ドット広色域、HDR(ハイダイナ ミックレンジ)など多数の最先端技術を含み、画質はAMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)より美しく、価格はAMOLEDの3分の1だ。ハイ エンドのテレビ商機を狙う。

 AUOの彭双浪(ポール・ポン)総経理は、パネル市場は「春から(夏が来ずに)秋になり、下半期の需要期は 振るわない」と、7月末の業績説明会と同様の悲観的な見方を示した。一方、同社は負債比率、収益力、減価償却など、各方面で世界金融危機当時より体質が改 善していると強調。パネル業界は従来、生産能力規模の競争だったが、今やバリュー競争に転じたとして同社の今後に自信を示した。

 彭総経 理はまた、パネルメーカー合併の可能性は否定しないが、現在交渉はしていないと述べた。中国政府が地場産業を支援し「紅色サプライチェーン」が台頭し始 め、台湾メーカーの間で脅威が高まっていることについては、中国のパネル材料メーカーの製品が良ければAUOも調達するまでで、これまでも中国のテレビ メーカーがAUOからパネルを調達しており、AUOもその意味で紅色サプライチェーンの一員だと話し、市場の懸念を打ち消した。