日本ゼオンは9月11日、富山県氷見市にある光学フィルム工場の液晶テレビ用位相差フィルム生産設備を増強すると発表した。2017年1月の量産開始を目指す。
 今回の設備増強は、今年の2月に量産を開始した第5系列に続く第6系列目。第6系列稼働後の同工場の液晶テレビ用位相差フィルム生産能力は、現行より2400万平方メートル/年増え、合計1億1900万平方メートル/年となる。
 位相差フィルムは、液晶テレビの視野角を広げるために必要な部材で、液晶テレビの画像品質に欠かせない材料。
 


同社の位相差フィルムは高透明性、低複屈折、低波長分散、低光弾性などの優れた光学特性を有するとともに、低吸湿性、高耐熱性などの優れた寸法安定性を有しており、多くのユーザーに採用されている。近年は、テレビサイズの大型化や4Kテレビに代表される高精細化の進展にともない、光学特性が良好で寸法安定性が優れる同社の位相差フィルムへの需要がますます増加してきている。

 こうした環境の中、日本ゼオンでは第5系列を当初計画より2カ月前倒し、今年2月から量産を開始。稼働率も順調に上がっており、2016年には全系列がフル稼働になる見込みであることに加え、液晶テレビ市場(面積ベース)が今後も安定した成長が見込まれることから、今回の能力増強を決定した。