pana oled 837
パナソニックは、ドイツで9月9日(現地時間)まで行なわれた「IFA 2015」において、コンシューマ市場をターゲットとした65型有機ELテレビ「CZ950」(TX-65CZ950)を発表。
10月から欧州市場向けに発売することを明らかにした。日本市場への投入時期は現時点では未定だが、パナソニック アプライアンス社テレビ事業部・品田正弘事業部長は、「パナソニックの有機ELテレビは、プラズマテレビを凌駕した製品になる」と位置づけ、有機ELテレビが、ポスト・プラズマテレビの役割を担うことを明確に示した。


――IFA 2015の会場で、有機ELテレビを、10月から欧州市場向けに発売することを発表しました。この狙いはなんですか。
品田:もともとパナソニックには、最高画質を実現するテレビとして、プラズマテレビがありました。しかし、プラズマテレビから撤退後、その位置を担うテレビが欠落していたともいえます。ようやくここにきて、液晶テレビがハイエンドを担う画質を持った製品になるといった認識が定着しはじめましたが、パナソニックが投入する新たなトップエンドのテレビはなにか。その役割を担う製品が必要でした。そこに投入したのが、今回の有機ELテレビということになります。
パナソニックが持つ画質のフィロソフィーをここで表現していくことになります。今回のIFA 2015のパナソニックブースでは、プラズマテレビと有機ELの画質を比較するコーナーを設置しました。パナソニックの有機ELテレビは、プラズマテレビを凌駕したということを、実際に見てご理解いただけたのではないかと思っています。
――どれぐらいの販売数量を計画していますか。
品田:そんなに大きな数は想定していません。経営上の数字への貢献も限定的だと見込んでいます。むしろ、パナソニックが、きちっとしたモノづくりをしていく姿勢や、フィロソフィーといったものを、この有機ELテレビで表現していきたいと考えています。
Move to full article "パナソニックが有機ELテレビを欧州へ投入する狙い"