foxconn_95115a93bb_z台湾に拠点を置き、iPhoneを中心としたスマートフォンやMicrosoft Xbox One、そしてSoftbankのPepperなどの生産を手がけるFoxconn(フォックスコン)は、独自に開発を進めてきた労働者代替型ロボット「Foxbots」の生産ラインへの導入を開始しています。

自動化を行うことで生産効率はもとより労働環境の改善を狙っているとのことですが、それでもなお生産の重要な部分は人間の能力に頼らざるを得ない部分が多いようです。



foxbot_m_2015Sep数百万人という従業員を抱え、世界最大のスマートフォン工場となっているFoxconnでは従業員の労働環境が問題視されることがたびたび見られました。2010年ごろには従業員の自殺が相次ぐなどの問題が起こっています。

これらの事件がおこる以前の2000年ごろから、同社では生産ラインを自動化させるためのロボット開発に着手してきたとのこと。労働環境の改善と自動化による生産能力向上・自殺者の防止などを目的に自動生産ロボット「Foxbots」の自社開発を進めてきたわけですが、iPhone 6sシリーズの生産開始にあわせて同社ではFoxbotsの生産ラインへの導入を開始しています。

Foxbotsは1台あたり2万ドルから2万5000ドル(約240万円~300万円)の製造コストがかかると見られており、労働コストが安いアジア地域の現状を考えると決して安い投資額とはいえない状況。それでも、生産性の向上と労働環境の改善のためには有効と判断したことから導入が進められているようです。
しかし、Foxbotsの導入は主に単純作業を繰り返す「組み立て」の工程が中心となるようで、ロボット業界アナリストのジョニー・ファン氏は「特に生産工程の最終段階では、Foxbotsが人間に取って代わることはできません」と語っています。 生産の最終段階では組立を終えた製品のチェックや品質の確認が行われるわけですが、この作業に必要な認知能力はまだロボットには十分に備わっていないため、品質を見極める能力と審美的な評価を行う能力のある「人間の目」による確認が欠かせないとのこと。

 Foxconnでは今後、1万台規模でFoxbotsを導入する計画を発表しています。