友達光電(AUO)は27日、今年の世界の液晶パネル需要予測を前年比3~5%増へと、従来の4~6%増から下方修正した。今年7月末に続く2度目の引き下げだ。彭双浪(ポール・ポン)董事長は、第4四半期は非需要期の上、世界経済の見通しも不透明で、同社は将来に向けて力を蓄え「越冬する」と述べた。来年は需要4~6%増に対し供給6~7%増と、小幅な供給過剰を予想している。28日付経済日報などが報じた。
同社が同日発表した第3四半期の連結売上高は893億台湾元(約3,300億円)で前期比3.3%減、粗利益率は10.2%で2桁を維持した。純利益は33億8,000万元で前期比23.7%減、1株当たり純利益(EPS)は0.36元と、需要期ながら振るわず過去6四半期で最も低かった。ただし、証券会社の予想をやや上回り、10四半期連続の黒字だった。大型パネルの出荷枚数は2,634万枚で前期比5.8%増、中小型パネル出荷枚数は4,871万枚で1.4%増だった。



 彭董事長は同社の第3四半期業績について「満足はしていないが、合格点だ」と語った。第4四半期は定期メンテナンス(保守点検)の準備や来年の新製品開発に充て、設備投資を厳格管理すると述べた。
 彭董事長は、米国のクリスマス商戦開始日となるブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)に向けテレビブランドが準備中で、販売が盛り上がり、在庫が一掃される可能性もあると語った。
  11月1日付で総経理に昇任する蔡国新・副総経理は、テレビ用パネルの在庫水準は現在6~8週と、正常時より1~2週高いと話した。年末商戦に向け、テレ ビブランドが在庫を積み増したためだ。液晶モニター用は3~4週と正常水準で、ノートパソコン用は高水準も低水準もあると述べた。
 蔡副総経理 は、第4四半期の非需要期対策として、単一の技術だけで競争するのでなく、あらゆるイノベーションをまとめ上げることで、コストを引き下げ、顧客の採用率 を高めることができると述べた。また、業界をリードする製品を打ち出し、競合の参入障壁を高めると語った。同時に、テレビ用パネルのサイズを拡大し、車載 用、産業用、医療用パネルの割合を大幅に引き上げることで、パネル価格下落の打撃を緩和すると述べた。
 蔡副総経理は、同社は50インチ以上のテレビ用パネル市場で世界シェア3位だと指摘。第3四半期は50インチ以上の4Kパネルはテレビ用パネル全体の30%だったが、第4四半期には40%を超えると予想した。
  同社の来年の設備投資額は400億元と今年と同水準を維持する見通しだ。来年第1四半期から中部科学工業園区(中科)后里園区で第8.5世代工場が稼働す るのに続き、中国・江蘇省昆山市の第6世代LTPS(低温ポリシリコン)パネル工場が来年下半期に量産を開始する予定だ。中国のハイエンドのスマートフォ ン市場に狙いを定める。