パナソニックは子会社の三洋電機が中国で手がける液晶テレビ事業を、現地の家電大手、四川長虹電器(四川省)に売却することで合意した。売却額は明らかにしていない。パナソニックは国内外の三洋ブランドのテレビ事業から撤退することになる。中国では三洋ブランド以外の液晶テレビ販売は継続する。
 売却するのは三洋電機が中国の流通大手、国美電器(北京市)向けに販売している液晶テレビの販売権や品質管理など。現在の販売台数は年間数十万台程度で、生産は外部企業に委託している。



 三洋電機は1984年に現地企業と共同出資で中国でテレビ事業を始めた。当初は自社生産だったが、現地メーカーとの競争激化で生産委託に切り替えた。国美向けのテレビは2010年から手がけている。
 パナソニックはテレビ事業の収益力強化に向けて構造改革を急いでいる。今年2月には採算が悪化していた中国のテレビ生産を停止し、欧州や日本などに経営資源を集中させている。三洋ブランドのテレビ事業撤退は改革の総仕上げとなる。