pana batteryパナソニックは米テスラモーターズが2017年に発売する普及価格帯の電気自動車(EV)「モデル3」向けに、電池容量を従来比7割前後増やした新型リチウムイオン二次電池(LIB)を供給する。

国内工場で「21700」と呼ぶ円筒形新電池の試作を始めた。EVの電池搭載本数が減らせ、電池コストが低減できる。
パナソニックも参画し、米ネバダ州で建設が進むテスラ新電池工場で16年中に量産し、EV本格普及を後押しする。
 

パナソニックはテスラの現行EVに直径約18ミリ×高さ約65ミリメートルで「18650」と呼ばれる電池を供給中。円筒形LIBの主流サイズで、テスラの絶版車向け交換電池は韓国LG化学も手がける。パナソニックはテスラと14―17年に約20億本の電池供給契約を結び、国内工場で同形電池を製造している。現行EVには1台当たり約7000本載っている。

一方、モデル3向けは直径約21ミリ×高さ約70ミリメートルの「21700」を軸に調整中。電池体積の増加に加え、ニッケル系の電極材料の工夫などでエネルギー密度も高め、電池容量を大幅に増やす。

モデル3は現行EVと同程度の航続距離で車体価格が半分以下になるとされる。1本当たりの電池容量増で電池搭載本数は1台4000―5000本にできるとみられ、テスラが掲げる電池モジュールコスト30%削減の目標に貢献できる。

テスラ新電池工場「ギガファクトリー」は16年稼働予定で、20年に年35ギガワット時の電池生産を計画する。

パナソニックは車載電池や充電器などの車載向け環境領域で18年度に15年度計画比66%増の7000億円の売り上げを計画。テスラ向け車載電池の主力サプライヤーで、新工場に総額1500億円規模の投資を予定する。