インド工科大学d48800
 12月2日、新経済連盟(三木谷浩史代表理事)の視察団はバンガロールからデリーに飛んだ。2000年ころまで避暑地に過ぎなかった高地を切り拓き、IT産業の集積地になったピカピカの新興都市バンガロールとは違い、デリーは悠久の歴史と途方もない混沌の中にある。
IITは国立大学なので、頭さえ良ければ貧乏人の子でも入れる。ただし受験戦争はすさまじい。IITデリーの場合、毎年10万人が受験して合格者は 1500人というから、倍率は60倍である。我が子をIITに入れるため、朝の3時から家庭教師をつける親もいるほどだ。IITに落ち、しかたなく MIT(米マサチューセッツ工科大学)に行く学生もいる。



艶やかなサリー姿で視察団を出迎えてくれたコンピューター・サイエンス&エンジニアリングのサロジ・カウシク学部長は「優秀な学生には10社以上からオ ファーがあり、1000万円以上の初任給を提示されます」とさらりと言った。去年は2000万円を提示した企業も現れ、ちょっとしたニュースになった。ち なみにカウシク女史は、人工知能の大家である。
ITで刺激的な話を聞いた新経済連盟の視察団は翌日、市内のホテルでデリーのスタートアップ企業のプレゼンテーションを聞いた。これがまためっぽう 面白いのだ。
(中略)

 最前列でプレゼンを聞くミッキー(楽天の三木谷浩史社長)の目がらんらんと輝く。昔の自分を見ているようで、楽しくて仕方ないのだろう。ときどきプレゼンの途中で質問を飛ばし、相手が臆せず答えると、ニコニコして頷く。

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