経営再建中のシャープの高橋興三社長は4日公表した年頭あいさつで「直面する難局に全社一丸となって取り組むとともに、さまざまな改革を加速させる1年とする」と述べた。不振の液晶事業をめぐり売却や再編の交渉を続けており、平成28年が正念場の年になるとの決意を込めた。



 高橋社長は「目の付けどころがシャープらしい独創的な商品を創出する」と強調。インターネット技術を取り込んだ新しい家電やロボット関連を強化する方針を示した。

 28年3月期の業績予想を下方修正したことを陳謝する一方で、希望退職の実施や本社売却などの構造改革を進めてきたと説明した。