中小型液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は都内で技術説明会を開き、タッチパネル機能を備えた曲面型の有機ELパネルを初めて公開 した。5・2インチの画面サイズでプラスチック基板に自発光の有機材料を配置し、423ppiと液晶と遜色ない解像度を実現した。技術力を武器に自動車や ウエアラブル端末などの新用途の開拓を急ぐ。
 「有機ELは18年の事業化をぜひとも目指したい」。次世代研究センターの瀧本昭雄センター長は有機ELの量産化を表明した。



同社は既存の国内工場に生 産ラインを整備する計画。先行するサムスン電子やLGディスプレーの韓国2社が有機ELの設備拡充を表明しており、JDIも液晶に加えて有機ELの供給能 力を高めて対抗する。
 曲面ディスプレーのほか、手帳に挟んでおける極薄シート型パネル、鏡に反射させることで立体的に映像を表現できるパネルなど多様な形の有機ELパネルを公開した。自発光の有機材料を用いるため液晶に比べて形状の自由度が高い特長を強調して、広い用途を切り開く狙い。
 有機ELを巡っては、米アップルが18年に発売予定のスマホ向けに採用する方針を示しており、パネルメーカーに限らず、製造装置メーカー、素材メーカーなど幅広い産業が一斉に研究開発と設備投資に動き始めている。