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「2015年は世界各国の通貨安により、FPD製品需要が低迷した年だった。特に新興国が影響を受けた。このため、LCD(液晶ディスプレイ)の供給過剰が生じパネル価格が急落、結果として収益が悪化した。そのような中にあって中国LCDメーカーは果敢に増産し、シェアを向上させた。現在でも中国政府および地方政府の支援を得て、中国内でさらに多数の工場建設が進んでいる。中国のTianma(天馬微電子)のLTPS(低温poly-Si)-LCDビジネス、および韓国Samsung ElectronicsのAMOLED(Active Matrix Organic Light Emitting Diode:アクティブマトリックス有機EL)の中国への外販が軌道に乗ってきたことが注目される」


中国LCDメーカーは政府の補助金をもらっているのでなかなか生産調整してこなかったが、いつ生産調整を始めるのか、そのタイミングが注目される」としたほか、「2016年はOLED投資熱が高まる。AppleのiPhoneには、フレキシブル(弓型に曲げることが可能)でフォーダブル(ディスプレイパネルを折り畳むことが可能)なAMOLEDが近い将来搭載される模様だが、実際どうなるか目が離せない。
ディスプレイ業界で今一番注目されているAMOLEDについては、一言でいえば、「at the tipping point(いよいよ本格的普及がはじまる転換点に到達した状態)」だとし、「Samsungは、2015年の第3四半期から、AMOLED工場の稼働率を従来の5~7割台から一気に95%超へ上げているほか、Appleも近い将来のiPhoneへのAMOLED採用に強い関心を示している」と述べたほか、「2016年のディスプレイ市場は1200億ドル規模と予測されるが、2022年には1480億ドルまで拡大するだろう。
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