いまは当たり前のように、ガソリンや灯油を使っていますが、「石油の時代」になって、まだわずか100年です。石炭から考えても200年弱です。人類の長い歴史から見れば、ほんの短い間に化石資源に依存するようになったのです。
1973年に起こった石油危機を経て、「石油代替」の探求は、人類のチャレンジ、近代社会の課題になり、各国間の新エネルギー競争が始まったのです。こうしたなかで、日本は「原子力」と「省エネ」に走りました。この2つに比べると、「再生可能エネルギー」の促進が弱かったのは事実です。


再エネが普及するには、3つの壁があります。1つはコストです。新技術はどんなものでも最初は高いものです。石油も最初は高かったけれど、大量生産によってどっと下がりました。再エネもまず、これを乗り越えなくてはならなりません。2つめは、社会インフラ、具体的には電力系統。そして、3つめは、国民の意識、地域との関係です。
社会インフラに関していうと、欧州では、1990年代にEU(欧州連合)による政治的な統合と並行して、電力システムの改革に取り組み、10年以上かけて相互に連系してやり取りできるシームレスな電力系統のインフラを構築しました。その結果、風力や太陽光など、分散型電源を受け入れやすくなりました。
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