今回の買収劇で、鴻海は間違いなくシャープに対してできる限りの礼儀をもって接してきてくれていました。それは我々ニュースを伝えている側にも十分に伝わってきているものでした。従業員の保護。資金のねん出。「シャープ」と言う名前へのリスペクト。素晴らしい相手に恵まれたものだ……と感心したものでした。


我々テレビ大阪の報道部の取材の結果、なんと……よりによって正式合意の前日になって、いきなりメールで(口頭の説明もなく)これだけの「偶発債務があります」と連絡してきたというのです。
客観的に見てシャープをかばう論調も一部ではあるようですが、大阪でこの1年、密着して取材をしてきた我々テレビ大阪取材陣から言わせれば、その論調はちょっと違います。
今回の件は完全にシャープの失態です。台湾でも取材を行った結果、新聞でも大見出しでシャープであり日本が批判されていました。顔から火が出る思いです。 なぜ、もともと「出してほしい」と何度も催促されていたにもかかわらず、「その情報だけを」出さなかったのか? 鴻海をなめていたのではないか?
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