4711_r市場調査会社のIHSによると、昨年の世界のテレビ市場でサムスン電子のシェアは売上高ベースで27.5%、販売台数ベースで21.0%で、いずれも1位だった。2006年にソニーを抑えてトップに立って以来、10年連続の1位。サムスンが06~15年に販売したテレビは4億2,700万台となる。2日付毎日経済新聞が伝えた。
 テレビは1939年に誕生して以降、技術的な進化を遂げてきた。ソニーが68年に開発したトリニトロン方式のカラーテレビは注目を集め、同社が95年にテレビ市場でトップに立つ原動力となった。



しかし2000年代に入りテレビはデジタル時代に突入。液晶ディスプレー(LCD)やプラズマディスプレーパネル(PDP)にいち早く集中投資を行ったサムスン電子やLG電子が台頭した。
 同紙は、サムスンの成功の一因には06年に立ち上げた「デジタルテレビ一流化委員会」があると指摘する。当時、世界トップだった半導体と2位だった携帯電話の各部門から、優秀な人材をテレビ事業に投入し、世界市場をリードしてきたことが勝因と分析している。