韓国のLGディスプレーは6日、ベトナム・ハノイ近郊のハイフォン市と新工場建設に関する投資了解覚書(MOU)を交わしたと発表した。韓国で生産したディスプレーパネルを運んで基板などを取り付け、完成品を製造するモジュール組み立て工場だ。来年下半期からの本格稼動を見込む。
 LGディスプレーは韓国国内や中国、ポーランドなどでもモジュール組み立て工場を運営しているが、増え続けるパネル需要に応えるため、ハイフォンでの新工場設立を決めた。



 新工場では特にテレビ用有機ELパネルの需要増に備える。有機ELパネルは電圧をかけると自ら発光する有機材料を用いるため、消費電力を抑えられ、液晶に比べ豊かな色彩が表現できる。
 ハイフォンはLGディスプレーの取引先と近いという利点がある。同市にはLG電子が最大規模の工場を置いている。また、中国とも近く、LGディスプレーのパネルを使う中国テレビメーカーへの運送にも都合がいい。