米Goldman Sachs社のアナリストSimona Jankowski氏の見方を紹介している。Jankowski氏は、iPhone SEの2016年通年の出荷台数を1200万台、iPhone全体に占める比率は5%と、比較的控えめな数字を示した。ただ同氏は、Apple社が4型新モデルを出した目的は、「信じられないほど巨大な」新興市場の需要にあると指摘。2018年までにスマホの登録ユーザーは世界で16億件の純増になると見られているが、うち15億件は新興市場の需要だとした上で、Apple社はこのうちの10~12%を獲得するだけで1億5500万~1億8500万件という驚異的な数字の新規ユーザーを手に入れる計算になるとし、iPhone SEの潜在力に期待を見せた。


iPhone SE発表当日は同83%増と、過去の2つのモデルに比べ、トラフィックの増加は最も低かった。ところが、インドからのトラフィックは160%増、中国から も150%増と、いずれも世界平均を上回ったという。このデータを引用した新浪科技は、iPhone SEは世界的には関心が今ひとつだが、Apple社が期待する新興国の2トップである中国とインドでは売れる可能性があることを示すものだと評した。
iPhone SEはどこの国でも品薄の状態にあるようなのだ。Apple社の直販サイトApple Storeでは、米国と中国が2016年4月7日時点で全モデルの出荷に7~10営業日、日本では同月6日時点で同7~10営業日だったが、翌7日には出 荷はいずれも4月21~24日とさらに品薄が進んだことをうかがわせている。Apple社の情報を専門に扱う欧米のウェブサイトでも、米国では同月6日の 時点で家電量販店など小売店でiPhone SEの在庫が概ねなくなり、次の入荷は同月下旬になると報じられた。
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