JDI Mobara 20151113日本のディスプレー業界を代表するシャープが台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に売却されたのに続き、ジャパンディスプレイ(JDI)が昨年、多額の赤字を出したことを明らかにした。
 JDIは4年前、ソニー、東芝、日立の小型液晶ディスプレー部門を統合して発足した「日の丸ディスプレー」企業だ。日本の電子業界では、JDIまでもが赤字の泥沼に陥れば、半導体に続き、ディスプレ産業も韓国、中国に押され、先細るのではないかと懸念する声が聞かれる。
 JDIは11日、2016年3月期に318億円の純損失が見込まれると発表した。2014年に比べ、赤字が2倍に膨らんだ計算だ。



 JDIの没落は米アップルの業績不振が主因。JDIはアップルのiPhone、iPad向けの液晶ディスプレーを大量に納品しており、売り上げの40%をアップル向けが占める。しかし、アップルの成長の勢いに陰りが見られるようになり、JDIの業績を直撃した。
  JDIは業績回復に向け、有機発光ダイオード(OLED)市場に参入するとみられる。OLEDは画面が自ら発光するため、薄型化に有利だ。JDIとソ ニー、パナソニックなどは昨年、OLED開発会社「JOLED」を共同で設立した。しかし、OLED市場で成功できるかどうかは未知数だ。日本で開発され た液晶ディスプレー技術やOLED技術は韓国が主導しており、韓国勢のサムスンディスプレー、LGディスプレーが世界シェアの95%を掌握している。