ロームは2016年3月31日、ライティング事業をアイリスオーヤマに譲渡することを発表した。
正式な譲渡日は2016年5月31日を予定している。ロームが譲渡するのは、LED照明器具や照明システムを扱うライティング事業部門と子会社のアグレッドである。



ロームは、2009年にLED照明市場へ本格参入し、B to Bチャネルを中心に事業を展開していた。2010年には家庭用照明メーカーの丸善電機(2011年にアグレッドに社名変更)を買収し、B to Cチャネルも強化した。しかしながら、市場での急速な価格下落などの影響を受け、同社のライティング事業は業績が伸び悩んでいた。
アイリスオーヤマは2009年にLED照明市場へ参入後、家庭用を中心に業績を拡大、その後法人市場にも参入しGEやPhilipsなど販売協力関係を結ぶなど、事業体制を強化している。今回の買収により、ロームのライティングに関する顧客ルートや販売ネットワークを受け継ぎ、さらなる事業拡大を図る。