LG OLED TV Korea_4
韓国・ソウル。家電量販店に足を踏み入れると、ずらりと並んだテレビが真っ先に目に飛び込んできた。上には「LG OLEDTV」と大きく書かれている。韓国家電大手、LG電子が発売する有機ELテレビだ。日本でも発売しているが、そこはお膝元の韓国。量が桁違いに多い。
「テレビ事業を続けていくためにも、『次の未来』に備えることが必要だと考えた」
 有機ELテレビ事業を統括する、HEマーケティングコミュニケーション担当役員、イ・ジョンソク常務はこう強調する。薄型テレビの世界販売台数で1割強のシェアを持つLG。しかし、液晶テレビの汎用モデルは中国勢の低価格攻勢にあっており、競争環境は厳しい。だからこそ、同社の強みが最大限発揮できる有機ELテレビに賭ける思いは大きい。


 注力する市場は、「韓国と欧州、米国」(同)だが、日本でも5月下旬から有機ELテレビの2016年モデルを販売している。価格は65インチで90万円前後(税込み)。55インチの低価格モデルでも47万円前後だ。液晶テレビに比べて高すぎるとの声もあるが、「韓国、欧州、米国での現在の需要状況を見れば、値を下げる必要はないと考えている」(イ常務)と、プレミアム感を維持するためのこだわりは強い。
LGディスプレーは現在、韓国北西部に位置する坡州市に世界最大級の有機ELパネル工場を建設している。2018年にも稼動する見通しで、新たにスマホ向けの小型パネルの生産を始めるほか、テレビなどの大型パネルも引き続き量産する計画だ。これによって有機ELパネルの供給量が増えることも、中国メーカーが相次ぎ有機ELテレビ事業へ本腰を入れようと動き始めている背景にある。
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