sharp indonesia TV plant
シャープはインドネシアで液晶テレビを増産する。2016年度の生産計画は、15年度の54万台から約2倍の100万台に増やす。17年度は150万台まで引き上げる方針だ。インドネシアでは韓国のサムスン電子やLG電子などが大きなシェアを占めている。シャープは反転攻勢に向け、現地の消費者が好むテレビを増産して市場に投入。シェアを現在の13%から17年度に25%まで倍増する。

シャープはプロガドゥン工場(ジャカルタ)を売却し、同工場内にあった液晶テレビの生産ラインをカラワン工場(西ジャワ州)に集約。2月からカラワン工場内で液晶テレビの新工場を稼働させた。



カラワン工場内の新工場では、インドネシア国内向けに特化して液晶テレビを生産する。現在の生産機種は32インチと24インチだけだが、年内には40インチも品ぞろえに加える。今後、自動化や従業員の増員で生産効率を高める。

音響性能を重視する同国の消費者向けに、円筒型スピーカーを搭載した液晶テレビ「IIOTO AQUOS(イイオト・アクオス)」を投入し販売増を狙う。同社は同国内に380を超えるサービスセンターを展開している。今後、独自の販売網やアフターサービスを強化して他社との差別化を図り、拡販する。

同国の放送はアナログからデジタルへの移行が進んでおり、ブラウン管テレビからの買い替え需要が高まっている。現在、同国内のテレビの約8割がブラウン管テレビで、液晶テレビは2割程度とされる。シャープ製ブラウン管テレビは1000万台以上存在しており、買い替え時の指名買いでシェア獲得を見込んでいる。

同国の液晶テレビ市場はサムスンとLGが双璧をなしており、それぞれ25%以上のシェアを有している。地場メーカーのポリトロンも低価格帯でシェアを伸ばしており、価格競争激化も予想される。シャープは消費者が好むテレビを増産して商機に即応し、競争に打ち勝つ。