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カリフォルニア州アナハイムで6月下旬、全米最大のインターネット動画の祭典「VidCon(ビドコン)」が開かれた。米グーグル傘下の「ユーチューブ」などに作品を投稿するクリエーターやファンら約2万5000人が集結。熱気に包まれた3日間のイベントは、米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)のいう「ネット動画の黄金時代」の到来を強く印象づけた。
「クリエーターと交流できるのが一番の魅力」という。お目当ては真っ赤に染めた髪がトレードマークのクリエーター、マーキップライアー(27)さん。大げさなリアクションで見る人を楽しませるゲームの実況動画を得意とし、ユーチューブ上で1300万人以上のファンを持つ人気「ユーチューバー」の一人だ。  ケイリーさんはテレビを一切見ない。理由は「つまらないし、CMが多すぎるから」。日本経済新聞が会場で参加者100人(回答者の平均年齢は15.5歳)にアンケートしたところ、ほぼ2人に1人(45%)が「テレビを見ない」と答えた。


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13年からイベントのメーンスポンサーを務めるユーチューブのスーザン・ウォジスキCEOは今年の基調講演で、スマートフォン(スマホ)のアプリで簡単に動画のライブ中継ができる新機能や、サポート体制の拡充などを発表した。  世界で10億人以上が利用するユーチューブは、ロサンゼルスや東京など8カ所に一定以上のファンを抱えるクリエーターが利用できるスタジオ施設「ユーチューブスペース」を用意。
 “Money follows eyeballs(人々が注目するものにお金は集まる)”――。メディア業界の法則はここでも健在だ。「テレビCMではリーチできないZ世代にブランドをアピールし、フィードバックを得る好機ととらえる企業の出展が年々増えている」(主催者)。今年はお菓子や玩具から、化粧品、自動車まで71社が出展した。
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