船井電機の前田哲宏社長は12日、日本経済新聞の取材に応じ「2016年度にも国内で4Kの液晶テレビを発売する」と述べた。テレビの国内販売は約11年ぶり。船井はテレビを中心に連結売上高の8割を米州で稼ぐが、販売が振るわず15年度まで過去4年間で3回、営業赤字となった。再び国内にテレビを投入することで工場の稼働率を高め、経営再建を急ぐ。



 中国とタイの工場で生産した製品を日本の家電量販店や通販で販売する。24~75インチの間で品ぞろえを検討しており、販売目標などはこれから 詰める。4Kテレビは大手電機も販売を強化しているが、船井は北米向けに量産しており「工場の稼働率を上げ生産コストを抑え、国内メーカーより安く販売し たい」という。

 船井は海外で大手量販店のプライベートブランド(PB)のほか、三洋電機やフィリップス、自社のブランドで液晶テレビを販売している。国内では新ブランドも検討する。

 前田社長は16年3月期に営業赤字だったプリンター事業について「18年度に黒字化を目指す」方針も示した。また遊技機などエンターテインメント分野にも進出する計画だ。