平面から空間へ。ディスプレーが、100年に一度の変革を遂げようとしている。「映像の世紀」と呼ばれる20世紀。テレビやパソコンに映し出される映像は、人類の文化や生活を一変させた。映像は全く新しい娯楽やコミュニケーションを生み出し、時には政治にも影響を与えた。これと同等の革新が、「空間ディスプレー」によって早ければ5年後にも起こる可能性が出てきた。
象徴的だったのが、韓国Samsung Displayの動きだ。シンポジウムの冒頭を飾る基調講演に登壇した、同社Executive VP and Chief of the Research CenterのSung-Chul Kim氏は、将来のディスプレーのキーテクノロジーとして、空中に映像を浮かべる「ライト・フィールド・ディスプレー」と「ホログラム・ディスプレー」を挙げた。


ライト・フィールド・ディスプレーは、物体に反射して目に入る光線を再生することで、空中に映像を浮かべるディスプレーである。早ければ5年後にも家庭で使われるようになりそうだ。  ライト・フィールド・ディスプレーが光を光線として扱うのに対して、光を波として扱うのがホログラム・ディスプレーである。光を波として、物理的により正確に取り扱う。この特徴によって、人間が立体を知覚するための生理的要因を満たす。
 次世代の空間ディスプレーがこの失敗を繰り返さないためには、利用者に制約を強いない技術の開発が重要になる。以前の3Dテレビや3Dゲームのディスプレーと比較すると、空間ディスプレーの候補技術であるライト・フィールド・ディスプレーやホログラム・ディスプレーは原理的に、利用者に負担を掛けずに自然な立体像を再生できる。
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