5月下旬に行なわれた「技研公開」(NHK放送技術研究所の一般公開)のレポートをお送りする。前回は裸眼立体映像を中心とした未来の放送技術を取り上げたが、今回は8Kを中心とした「すぐそこの未来」がテーマだ。長年にわたってNHKの8K開発を見つめてきた麻倉怜士氏は、単板式フル8Kカメラやホログラムメモリ、あるいは地上波8K放送や次世代コーデックなどといった今年の8K展示からどんな未来を描くだろうか。
8K高度化の規格としては、まずBT.2020(広色域)が挙げられます。HDRは入っていませんが、色域やDレンジは広く、8K解像度を持ち、フレームレートの規定値は60~120fpsです。


地デジの進化という点では、まず大まかに4Kか8Kかという話題がありますが、そこはやはり(長年8Kに取り組んできた)NHKなので、4Kではなく8Kを目指すとなります。問題は地上波の伝送容量には制限があるという点です。BSやCSといった衛星放送と比べて容量問題は遙かに厳しく、ここをどう解決するかというのは見ものです。
今回の目玉として置かれていた、シート型8Kディスプレイがなかなか興味深かったです。NHK、アストロデザイン、LGディスプレイの3社によるもので、駆動系はNHKとアストロデザインが請け負いました。OLEDは液晶よりフレキシブルで、単純に薄いだけでなく将来的には巻き上げもできます。
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