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中国の無名メーカーが今年、世界のテレビ市場で3位に急浮上し、韓国のサムスン電子、LG電子の新たな競争相手として浮上しそうだ。

 市場調査会社のトレンドフォースによると、中国の新興ブランド「LeEco」が今年、液晶テレビ1457万台を販売し、サムスン電子、LG電子に次ぐ世界3位に浮上すると予想した。

 LeEcoは昨年まで5位圏内にも入らなかったが、先月末に20億ドルで米ビジオを買収し、生産台数をお大きく増やした。LeEcoは今年、ハイセンス(海信)、TCLなど中国メーカーだけでなく、日本のソニーも抜き去る見通しだ。



 電子業界はLeEcoのビジオ買収が韓国勢に大きな脅威になるとみている。LeEcoが北米の中低価格テレビ市場で強力なビジオブランドを掲げ、これまでサムスンやLGの牙城だった北米市場を積極的に攻略するとみられるからだ。

 テレビ市場では無名のLeEcoだが、中国では「中国版イーロン・マスク」と称される実業家、賈躍亭会長が設立した企業として有名だ。電子決済サービスのペイパルを創業して稼いだ資金で電気自動車メーカーのテスラ・モーターズを設立したイーロン・マスク氏のように賈会長はLeEcoで巨額の資産を築いた後、米国で電気自動車メーカーのファラデー・フューチャーを創業した。同社は今年初め最高時速320キロメートルという電気自動車のコンセプトモデルを発表し、テスラの有力な対抗馬へと浮上した。

 LeEcoは当初、動画配信事業でスタートし、最近はテレビ、スマートフォンなどに事業分野を拡大している。賈会長は今年初め、社名を「LeTV」からLeEcoに変更した。動画だけでなく、さまざまなIT機器を含む「エコシステム(生態系)」を築くという意味が込められている。賈会長は「産業間の境目をなくす革新的な製品を引き続き投入していく」と話す。