中国家電大手のTCL集団は、ブラジルに液晶テレビなどを生産する新工場を建設する。6000万ドル(約64億円)を投じる。現地大手の家電メーカーと設立する合弁会社で工場を運営し、ブラジル市場での販売拡大を目指す。

 TCL集団は、ブラジルの輸入家電製品にかけられる高い関税の回避を狙い現地生産に踏み切る。新工場を近く稼働させ、自社家電製品のコスト競争力を高める。

 TCL集団傘下の液晶テレビを主力事業とする「TCL多媒体(マルチメディア)」と、ブラジル大手の家電メーカー「SEMP」が組み、合弁会社を設立する。TCLマルチメディアが40%、SEMPが60%出資する。
 


 両社で協力し、ブラジルの液晶テレビ市場で今後3年以内に販売シェア3位以内、10%のシェア獲得を目指す。

 TCL集団はここ数年、特に海外事業の強化を積極的に進めており、すでにベトナム、メキシコ、エジプトなど、新興市場を中心に工場を構えている。

 総合家電メーカーのTCL集団は、液晶テレビとスマートフォン(スマホ)が2大主力事業。液晶テレビの2015年の世界販売(出荷台数ベース)は前年比4.6%増の1734万台で、韓国サムスン電子などに続き世界3位。販売シェアは5.6%(米調査会社IHSテクノロジー調べ)だった。