台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されたシャープは13日午後、臨時の取締役会を開き、新社長に鴻海の戴正呉副総裁が就任した。取締役9人のうち鴻海の指名者は6人を占めている。この日発足した新しい経営体制は鴻海色が強く、シャープの独立性は弱まっている。  
戴氏は1986年に鴻海に入社し、2004年に副総裁に就任した。鴻海の創業者である郭台銘会長の腹心で、日本語も堪能だ。シャープの社長に就任後も鴻海の役職は続ける。郭会長はシャープの早期再建をめざしており、戴氏を通じて経営を指示するとみられる。



 戴氏はシャープの従業員について国内外で7千人規模の削減を示唆しており、経営の合理化に取り組む方針だ。  鴻海は12日に3888億円の出資金を払って、シャープの議決権の66%を握り親会社となった。買収手続きの完了を受けて、高橋興三社長は12日付で退任した。