車載ディスプレーは、ディスプレー市場で数少ない成長分野の一つとして注目を集めている。本稿では直視型の車載用TFT液晶ディスプレーを対象に、車載ディスプレー市場の最新動向を解説する。  車載ディスプレーは、自動車内の搭載箇所と用途によって市場性が異なる。
2015年時点ではCID(Center Information Display)が6割以上を占めるが、2020年にはInstrument Clusterの比率が38%まで拡大する見通し。2016年以降の成長率では、Instrument ClusterがCIDを上回ると我々は予測している。  CIDやInstrument Clusterについては、数量ベースの成長だけでなく金額ベースの成長にも期待できる。2017年以降には、数量ベースと金額ベースの成長率が同水準となる見通しである。これは、後述する大画面・高精細化への移行が要因となる。


従来のCIDは、カーオーディオやカーナビを後付けすることを前提としたDIN規格に合わせて仕様が定められており、画面サイズは最大でも8型Wだった。ところが最近では、リアビューカメラモニターやスマートフォン連携機能の追加により、CIDの標準搭載が進んでおり、DIN規格を残す必要性は低くなっている。加えて、運転中の視点移動を減らすために搭載箇所をセンターコンソール中心部からダッシュボード上部に変え、Instrument Clusterと横並びで表示させる構成が、高級車を中心に広がりつつある。
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