パナソニックとソニーの有機ELパネル事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)は1日、石川県川北町の研究開発拠点を稼働させた。パソコンやタブレット(多機能携帯端末)向けの有機ELパネルの量産技術を確立する。投資額は200億円程度。低価格の生産方式を磨き、2018年度の量産を目指す。
joled ishikawa new2015
 研究開発拠点は同社の株主であるジャパンディスプレイ(JDI)の石川工場内にある。JOLEDは大型のプリンターのような装置で発光材料を塗り分ける「印刷方式」と呼ばれる新技術で量産化に取り組む。15年10月からガラス基板サイズで4.5世代の試作ラインの構築を進めてきた。1日に試作を開始し、17年4月をメドに量産技術を確立する計画だ。



 有機EL分野で先行する韓国勢は、真空中で発光材料を気化させて付着する「蒸着方式」を採用している。印刷方式は装置費用が安く、材料ロスも防げるため、コストの低減が見込める。

 JOLEDは今春に営業部隊も稼働。タブレットメーカーなどに試作品を提示して受注活動を始めた。量産時の納入先を確保し、開発・営業を同時並行で進める。

 石川県内ではJDIが白山市で1700億円を投じてスマートフォン向け液晶パネルの工場を建設し、5月に稼働させる予定だった。建屋は完成したが、現段階ではまだ量産に入っていない。