サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」の全量リコール(無料回収・修理・交換)をめぐり、海外の主要メディアは、このリコールがサムスン電子にとって短期的にマイナスの影響を及ぼすとの見通しを示した。  
特に、サムスン電子の最大のライバルである米国アップル社にとって追い風となるという指摘が多かった。だが、サムスン電子へのマイナスの影響がさほど長期化しないとの見方も少なくない。  
米国の経済ニュース専門サイト「ビジネスインサイダー」は「サムスン電子がバッテリー問題を解決しても、『爆発する可能性のある機器』という認識は容易には消えないだろう」として「これは(今月7日に)iPhone(アイフォーン)7の発表を控えたアップル社へのプレゼントに他ならない」と書いた。



これまでスマートフォン業界では「iPhone7はデザインや機能革新の面で現行モデルと大きな違いはないだろう」との指摘が多かったが、アップルが今回のサムスンの「事件」を攻勢のきっかけと見なすのではないかと予想されている。
米紙ニューヨーク・タイムズは「アップルが次期iPhoneシリーズを発売する直前にサムスンのリコールが発表された。サムスン電子は高価格スマートフォン市場で優位に立っていたが、アップルに再びその座を明け渡すという危機に直面することになった」と報じた。  
一方、英紙「フィナンシャルタイムズ」は「サムスン電子は短期的には成長の推進力を失うが、製造業の分野と供給網で強みを持っているため、この状況が長くは続かないだろう」との見通しを示した。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は「これまでスマートフォンメーカーの中でバッテリーの安全問題が発生したのはサムスン電子が初めてではない」と指摘した。