米アップルは7日(日本時間8日未明)、新製品の発表会を開き、新型スマートフォンのiPhone(アイフォーン)「7」と「7プラス」を発表した。
従来の機種に比べて防水機能やカメラの性能を向上させたほか、日本の電子マネーで使われている通信規格「フェリカ」を搭載したのが特徴。日本でもiPhoneを使った決済サービス「アップルペイ」が使えるようになる。





ソニーが開発した「フェリカ」が搭載されたことで、小売店や駅などにある専用の装置に「7」や「7プラス」をかざせば、iPhoneを「おサイフ」にした決済サービスが利用できるようになる。日本の利用者にとって利便性が高まりそうだ。

 アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は発表会で、「アップルペイは10月に日本に導入する」と明らかにした。JR東日本の「Suica(スイカ)」などと連携する。公共交通機関の道順などを教えてくれるサービス「アップルトランジット」を日本で展開することも明らかにした。

 ログイン前の続き「7」「7プラス」の大きさはそれぞれ、昨年発売された「6s」「6sプラス」とほぼ同じ。「7プラス」は背面に望遠の撮影ができるカメラを新たにつけ、「7」も高画質化を進めた。スマホ本体の処理能力も向上し、「6S」「6Sプラス」と比べて電池も1~2時間ほど長持ちするようになった。イヤホンの差し込み口をなくし、充電ケーブルの差し込み口を使うイヤホンや、無線のイヤホンなどで音楽を聴けるようにしたのも特徴だ。

 本体の色は、シルバー、ゴールド、ローズゴールドに、ジェットブラック、ブラックを加えて5色に増やした。容量は32ギガバイト(GB)、64GB、256GBから選べる。

 日本での価格は「7」が7万2800円から、「7プラス」が8万5800円から。9月9日から予約を受け付け、日本を含む28カ国で16日から発売される。