液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は画面周辺のフレーム部分が極端に細いスマートフォン(スマホ)向け液晶パネルを開発した。4辺すべてのフレームを数ミリメートル以内に抑えたことで、スマホメーカーはデザインの自由度が高まる。JDIは次世代ディスプレーとされる有機ELの技術開発と並行し、液晶の利点を生かした新製品開発を強化する。



 液晶パネル駆動用の回路配線を工夫するなど液晶モジュール全体の構造を見直した。フレーム幅は従来より3割程度細くなる。一般的なスマホに搭載 されるホームボタンをなくしたり、スマホ表面すべてに映像を映し出したりできる。2枚のパネルを並べて大画面で映像を楽しむ折り畳み型のスマホなども設計 可能という。

 ディスプレー業界では有機ELパネルの開発競争が過熱している。ただ、画素のきめ細かさを示す精細度やパネル寿命は液晶パ ネルの方が優れており、有機ELへの切り替えに慎重なスマホメーカーも多い。JDIは液晶パネルの技術蓄積を生かした新製品を投入し、顧客の新規獲得や継 続受注につなげる。