現状、有機ELパネル市場でシェアを独占する韓国サムスンディスプレイは、中国スマホメーカー向けにも供給している。17年以降、市場は有機ELに大きく舵(かじ)を切り、従来とは違った世代の進み方をするだろう。
ただ有機ELには耐久性や焼き付きといった、材料特性ゆえの課題がある。また曲げたり、折りたたんだりするといった機能が本命だが、実現には至っていない。折り曲げはできてもパネル表面の保護をどうするかなど、周辺技術の課題も多い。  
技術のブレークスルーがなければ、有機ELから液晶への揺り戻しもありうる。有機ELが主流になるかどうかの判断は、まだ難しそうだ。


 国内ディスプレー2社の売上高に占めるアップル向け比率は、ジャパンディスプレイ(JDI)が16年3月期までに53・7%に、シャープはカメラモジュールの受注もあって同27・1%に高まっている。理由の一つには、両社の品質と価格の条件が、アップルにしか合致しないことがある。
アップルの有機EL採用自体を疑問視する声もある。早稲田大学の長内厚教授は、「液晶の画質や視野角は有機ELを上回っており、付加価値として有機ELを使う意味合いは薄れてきた」と話す。しかも、有機ELの採用はサムスンの土俵で戦うことになり、分が悪い。国内ディスプレー2社の動向が注目される。
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