EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業が10日に発表した8月の連結売上高は、前月比6.7%増、前年同月比で6.8%増の3,126億9,700万台湾元(約1兆100億円)だった。米アップルのスマートフォン新機種「iPhone(アイフォーン)7」シリーズの受注が売り上げ増に寄与、8月としての過去最高を更新した。中央通信社が伝えた。
 鴻海によると、8月はコンピューティング製品、通信製品、コンシューマエレクトロニクス製品の各分野の売り上げがそろって増加した。



中でも、コンピューティング製品の伸び幅は他の2分野に比べ高いと同社は説明する。鴻海の連結売上高の堅調な伸びは、傘下でスマートフォンの受託製造を行 う富士康集団(FIHモバイル)の成長によるところが大きい。FIHモバイルは、iPhone7とiPhoneプラスの製造を担っており、中国深セン市と 河南省鄭州市にある工場ではフル生産態勢に入っているとみられる。市場関係者は、今月以降、FIHモバイルのiPhone7シリーズの生産量は大きく伸び るとみる。
 鴻海の1~8月の累計売上高は、前年同期比4.1%減の2兆4,900億元。証券筋は、電子・通信機器の例年の需要期に入り iPhoneの出荷が一段と増えることから、鴻海の第3四半期の売上高が1兆元を超える可能性もあると指摘。第4四半期も売り上げは右肩上がりが続き、通 年の四半期別売上高のピークになると予想している。