発光ダイオード(LED)大手の晶元光電(エピスター)、液晶パネル大手の友達光電(AUO)、群創光電(イノラックス)などがマイクロLED(micro-LED)ディスプレイ開発に注力している。
アップルやソニーも注目しており、まず2018年にウエアラブル(装着型)端末に採用されると予想されている。
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)傘下のLEDインサイドは、大型の屋内ディスプレイまで全面的にマイクロLEDに切り替われば、世界のLED生産能力の5割を消化すると予測。充実したサプライチェーンを強みとする台湾メーカーが大きな恩恵を受けそうだ。14日付経済日報などが報じた。



マイクロLEDは色飽和度が有機EL(OLED)に近く、自発光で消費電力が液晶パネルの10%にすぎず、新世代のディスプレイ技術と目されている。
 エピスターの張世賢副総経理は、マイクロLEDはエピタキシャルウエハーやチップの製造工程では成功率が高いが、来年量産、出荷できるかは分からないと述べた。マイクロLEDは使用量が多く、従来の蛍光灯や電球より高い技術が求められるため、材料や設備、システム統合メーカーとの共同開発が必要だと述べた。

 エピスターは、マイクロLED量産可能に設備を改良しており、米国の顧客とプロトタイプ(原型機)を共同開発している。AUOは、実験用生産ラインを設置した。AUOは傘下にLED一貫生産メーカーの隆達電子(レクスター・エレクトロニクス)を持つ。イノラックスもマイクロLEDの潜在成長力を非常に期待しており、親会社の鴻海精密工業がLEDの栄創能源科技(AOT)に出資している。

 台湾では3社のほか、錼創科技(プレイニトライド)や工業技術研究院(工研院)も開発に注力している。海外では、▽サムスン電子▽LGエレクトロニクス▽日亜化学工業▽シャープ▽ソニー──のほか、アップルが14年に買収したラックスビュー・テクノロジー、イリノイ大学教授の研究室から誕生したX-Celeprintが技術でリードしている。

 LEDインサイドは、18年のウエアラブル端末に続き、20年にスマートフォンに採用されると予測した。一方、ある大手ブランドは、来年ウエアラブル端末に採用すると宣言している。

 LEDインサイドは今月30日、次世代ディスプレイ技術マイクロLEDのフォーラムを開催する。マイクロLEDの材料、製造、システム統合、最終製品、市場を分析する予定だ。