日本電気硝子は14日、中国の東旭光電科技(河北省)と合弁会社を福建省に設立すると発表した。中国の液晶パネル最大手の京東方科技集団(BOE)の福州工場(福建省)向けに、8・5世代クラスの薄型ディスプレー(FPD)用板ガラスを供給する。
加工するガラス原板はすべて日本電気硝子の製品を使用する。2017年6月に生産を始める。



合弁会社の名称は「福州旭福光電科技」。出資比率は、日本電気硝子が40%、東旭光電科技が10%、東旭光電科技の100%子会社の福州東旭光電 科技(福建省)が50%。新規設備の導入など設立にかかる総投資額は約7億元(約108億円)と見込んでいる。合弁会社設立に関する中国の独占禁止法上の 申請が当局に受理され、審査手続きに入る。

東旭光電科技は、中国のFPD用板ガラス製造の大手。福州東旭光電科技の土地などを活用して早期の立ち上げを目指す。日本電気硝子はBOEに対する存在感を高めることで、中国市場の拡大を狙う。