アップルの新型スマートフォン、iPhone7が16日、世界27カ国・地域で発売され、初めて第1次発売エリアに含まれた台湾では販売台数が5万台以上に上ったようだ。人気の新色ジェットブラックは、台湾への初回割当が20台足らずだったとみられ、インターネットのオークションサイトで8万5,000台湾元(約27万6,000円)と2倍以上の高値が付いた。iPhone7は世界各地でも想像以上に反響が大きく、鴻海精密工業の関係者は、アップルから増産の準備を求められたと明かした。シリーズで最も売れたiPhone6の年間9,000万台を超える可能性もありそうだ。19日付経済日報(台湾)などが報じた。
 iPhone7の台湾販売好調は、通信キャリア大手5社によるVIPや機種変更への大幅値引き実施のほか、12カ月たてば最新のiPhoneに機種変更できる2年契約の「iPhoneアップグレードプログラム」を全面導入していることも要因だ。



 遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)の鄭智衡営銷長は、昨年アップグレードプログラムに加入したユーザーは無料でiPhone7に機種変更できると説明した。
 中華電信行動通信分公司の林国豊総経理は、同社のiPhone6ユーザー60万件余りのうち、年内に30万~ 40万件が契約期間満了を迎え、iPhone7への買い替えが進むと予想した。
 ジェットブラック機種は早ければ来週、通信キャリアの店舗に再入荷される。業界関係者は、11月まで供給不足が続き、来年の春節(旧正月)まで手に入らない可能性もあると指摘した。ブラックも不足気味だが、シルバー、ゴールド、ローズゴールドは在庫が十分あるようだ。
 業界関係者によると、ジェットブラックの筐体は、鴻海傘下の鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)が供給しており、平均単価が他の色より15~20%高いため、良品率が向上すれば、同社の利益に貢献しそうだ。
 消息筋によると、iPhone7は新鮮味に欠けるため期待度が低かったため、発売後の反響にアップルも驚いている。当初の生産計画は今年2,500万~3,000万台だったが、鴻海に増産にいつでも入れるよう準備を求めたという。
 鴻海は、特定の顧客や製品の出荷についてはノーコメントと説明した。和碩聯合科技(ペガトロン)もノーコメントだ。
  ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、iPhone7搭載プロセッサー「A10フュージョン」を独占供給しているほか、インテルと クアルコムのモデム用チップなども受託生産している。iPhone7プラスにデュアルレンズを供給する大立光電(ラーガン・プレシジョン)も恩恵を受けそ うだ。
 モルガン・スタンレー証券は、サムスン電子のギャラクシーノート7のリコール(回収・無償修理)も、iPhone7販売好調の一因と指摘した。下半期のiPhone7発注台数は8,300万台で、昨年同期のiPhone6sと同水準と予測している。