超高級4Kテレビが登場する。  
それがソニー「Z9D」シリーズだ。試作機を何度かチェックする機会を得たが、観るたびにそのハイパフォーマンスぶりに感激させられている。Z9Dシリーズこそ、この秋もっとも注目すべき4K大画面液晶テレビであると断言できる。
基本画質性能がきわめて高く、さまざまなテスト信号を入力して他社製品と比較してみたが、ユニフォミティー(画面の均一性)やホワイトバランス、階調表現、SN比(ノイズの少なさ)など群を抜いてすばらしいのである。


 液晶テレビがここまでの性能を獲得する日が来るとは、自発光タイプ派の筆者は信じられない思いがする。他社の液晶大型テレビに比べて良好とはいえ、視野角の狭さは依然課題として残るが、もはや高画質テレビを選ぶ際に自発光かどうかを気にする必要もないと実感させられる完成度なのである。
Z9Dの高画質を実現した主な技術要素は大きく2つある。「Backlight Master Drive」(バックライト・マスタードライブ)と画像処理エンジン「X1 Extreme」だ。  
バックライト・マスタードライブとは、表示パネル背面に高密度実装されたLEDを1つ1つ個別に制御する画期的な技術。従来の直下型バックライトのローカルディミング(部分減光)は、いくつかのLED をグループ分けしてエリア駆動していたわけだが、本シリーズではLED1つ1つの明るさを個別にコントロールしているわけである。
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