太陽電池を用いた発電方式が化石燃料に取って替わるかどうか。1枚の太陽電池の発電コストを決めるのは、変換効率と寿命、製造コストだ。だが、太陽電池を大量に利用した大規模な発電所を作り上げる際には、他の要因がより効いてくる。アラブ首長国連邦アブダビに建設を予定する太陽光発電所の事例から、順調に発電コストが下がっていることが分かる。
太陽光発電にまた1つ記録が生まれた。発電コストに関する記録だ。  丸紅と中国Jinko Solarは共同で、新規に建設する太陽光発電所について、1kWh当たり2.42セント(約2.42円)という応札価格を提示した(図1)。本誌の調査によれば、太陽光発電所の発電コストの中で最も低い。


2.42セント/kWhという発電コストは、他の発電方式と比較してどの程度の水準にあるのだろうか。  

この数字は、均等化発電原価(LCoE:Levelized Cost of Electricity)と呼ばれるものだ。

発電所の建設コストや年間を通じた発電コストよりも広い概念である。  LCoEは発電所に必要な全コストを発電期間の全発電量で割った値。全コストには発電所の設計、建設から運営、廃止までの全てが含まれる。  LCoEを左右する要素は多岐にわたる。
一般には部材の調達コスト、建設費用、資本コスト(調達資金の金利)、発電所の運用期間が重要だ。今回の太陽光発電所の場合は、年間日射量や太陽電池モジュールの調達価格、資金調達コストが効いているようだ。
Move to full article