米シナプティクスは13日、都内で事業戦略説明会を開き、有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレー、生体認証、自動車関連事業に注力する方針を示した。有機ELディスプレー向けの投資を拡大し、数カ月以内にディスプレー用駆動ICの製品化を目指す。また2年後をめどに、ディスプレー画面上で指紋認証できる技術を実用化する。




車載向けについては、映像を自動補正するディスプレー用駆動IC「シナプティクス・クリアビューR6A354」のサンプル出荷を同日に始めた。明るさや暗さ、色などを自動で最適化し、映像を見やすくする。3年後の実車搭載を視野に入れる。

シニアバイスプレジデントのケヴィン・バーバー氏は「今後は指紋以外の生体認証も視野に入れ、拡大する車載市場を取り込みたい」と話した。

同社は2014年に旧ルネサスエスピードライバ(RSP)を買収。自社のタッチパネル制御IC技術とRSPのディスプレー駆動ICを融合した製品を開発している。